善し悪しの落差に耳キーンなった男の仮面ライダーBLACK SUN
ゆ゛る゛さ゛ん゛!!
おっと失礼。冬だってのに最近部屋でゴルゴムが湧き出してつい…
どうも、ゴライアスMKなるものです。
今回は現代社会を生きるアラフォーアラサーの正義の象徴
あの【仮面ライダーBLACK】のリブート作品
【仮面ライダーBLACK SUN】がアマゾンプライムにて配信されたということで早速観てきましたので、ざっくり感想を述べていきたいと思います。
いやぁー!もうね!この時を楽しみにしてましたよ!
仮面ライダーBLACKは幼少期にVHSで何回観たことか!!
特に私は世間的人気だろうRXよりブラック派ですし。変身ポーズは今でも完璧にとれますし!あっ好きな話はブラックがライダーパンチの修行する回です。そうですそうです!脚のエネルギーを右手に伝えるあの話です!ええ!
えっ!?BLACK SUNの話?おっと失礼隣の部屋のゴルゴムがまったく…
ゆ゛る゛さ゛ん゛!!
というわけでビジュアルはこちらドンッ!
主人公はリブート前と変わらず南光太郎ですが、キャストは『倉田てつを』さんから『西島秀俊』さんへ変更されてますね。
元ネタのファンなので本当はてつをのブラックが観たかったのが本音ですが、全話通して西島さんのブラックも悪くはなかったというのが正直な感想。
(まぁ、てつをは最近良い噂を聞かないし悪評が作品に色付けるようなのは悲しいのでしかたなしと言ったところ)
概ねキャスティングに関しては不満はほぼ無いと言っていい。
シャドームーン役の『中村倫也』さんは西島さんに比べると若いしなんか強そうじゃねぇなーと思っていましたが、ストーリー上の補完で納得に至った感じ。
というか他の悪い所が目立ってちょっとしたことが気にならないだけなんだけどね!
そういうわけでそんな良いところや悪いところを挙げていきたいと思う。
良い所
『リブート元のリスペクト』これに尽きる!(てかこれしかない…)
とにかく1話から10話まで所々散見されるBLACKネタが原作愛を感じるし理解のある人が携わってるのが分かって「おほほ~ええやん!」って思わず顔がにやける。
・西島さん
良かった!BLACKといえばてつを、てつをといえばBLACK。そんな印象は少なからずある中で、個人的に違和感なく南光太郎を演じていただけで物凄いことだと思う。
昭和タイプの「へん~しん!」だったのも◎
・変身ポーズ
ほぼそのままです。えっ?なに?その前のセリフ?無かったらギルティだよ~。それこそ許さ、おっと失礼。
・クジラ怪人
でまぁ~~~~す!!
ということは終盤にあの名シーン
ありまぁ~~~~~~す!!
観たくなったでしょう?クジラ怪人だけでBLACKファンの9割は釣れると思うんだがどうだろう?
・ブラックのマークと∞
ストーリに出てくる∞がブラックのマークの伏線というか派生先になってるのはオリジナル要素と元ネタを上手く混ぜ合わせてて素直に関心した。
・10話冒頭
私は見ました。愛が真っ赤に燃えるのを。失礼、アッイッガー
手放しで褒められるのはこのぐらいで
賛否が分かれそうだけど個人的に良かったのは
ビルゲニアが思ったより出番が多かったことでしょうかね。
明らかに多いです。BLACKでは中盤あたりで消えたキャラが最後の最後まで出張って割と活躍します。私も途中「ははーん?さては制作のそこそこ力がある人物にファンがいるなぁ~」っと察したほどです。
作り手の個人的な意思がチラついたり、作品にのめり込みたい人は嫌だろうなと。
私はビルゲニアの不憫な姿を見るのが愉快だったのでOKでした。
悪い所
・ストーリー
もう単純につまらない!
物語の8割は退屈。スマホ弄ってながら見でもしないと眠くなるか夕飯のメニューでも考えてしまうほど。
政治や社会を取り入れて展開される話は結局、『敵は政治家』に落ち着くのはもう見え見えだし飽きるほど見た。そしてそれが作品に良い結果をもたらしたのを見たことが無い。
最近のエンタメは制作者の政治的思想や批判のツールにされがちだけど、いい加減にして欲しい。
・やたら話が前後する脚本
これがまぁーーーーうざったらしい。
現在と50年前。50年前と現在。行ったり来たりを繰り返して話が全然進んだ感じがしない。ただでさえつまらないストーリーでも「おっこの先どうなるんだろう」って思う所は無いわけじゃない。早く次の展開が観たいなぁー。
50年前「お ま た せ」
あーあーやってらんねーよ。
これだけでもイヤになるんですが。これにさらに
現在の過去と今も行き来しますからね!
例えば7話観てるとして。
「どーもー5話でーす!あのシーンの語られなかった話しまーす!」
10分後
「どーもー5話でーすー!さらに私が語らなかった50年前の話しまーす!」
・・・ボケェ!!
まどろっこしい!その場で説明せい!
・ヒロイン
ヒロインの和泉葵、南光太郎を差し置いて同等かそれ以上出てくるんだがこの子別にいらないんじゃないか?と思う。
視聴者の多くは南光太郎ないしブラックサンやシャドームーンを観に来たはず。
そんな中で映像の半分以上使って思い入れのないキャラ見せられても…と思うのは私だけじゃないはず。それでいて別にこの子がいて良かったことも無いし。
終盤に光太郎がヘブンを食べるシーンで「ダメやめて!やめなければ見たくない!」と言い出し、食べなければチカラが出ないと諭されると「どいて!私が食べさせる!」って言いだした時にはもう…イラっ!とした。
ヒロインの尺をアクションに充てれば映像も退屈な時間が減ったと思う。
・ちゃちなCG
変身前のバイクシーンはもうバラエティのコントみたいで違和感ありすぎ。
おかね、無いんだね。
・ラスト
観終えた第一声は「うーん」
いったいこれを見せられてどうしろというのか。
これで感動すると思ったら大間違いだし、まさかニッコリするとも思ってないだろうし。
制作者が何を伝えたいのか何も伝わってこない結末だった。
怒りもなくただ虚無だった。
まとめ
正直お話としては『駄作』と言ってもいいレベル。というのが本音ではある。
それでも「こんな出来でBLACKを作るなんてゆ゛る゛さ゛ん゛!!」
というほど怒れないのは、BLACKのリスペクトがあるからこそ。
BLACK好きの制作陣の誰かから、なんとなく伝わってくる
「ほんとごめん!シリーズ好きな人が好きそうなシーン詰めといたからこれで勘弁して!」
というメッセージが伝わってくるから。
そういう意味ではBLACKファンは観てみるのもありかなといった評価。
(忙しい古参ファンは最終話だけでも一見の価値あり)
合う合わないはあると思うが懐古するには十分な作品になってます。
え?シリーズ初見だって?
「なんのこっちゃ分からないし観なくていいよ時間の無駄!」
ファンは観ても良し、初見は回れ右。話はゴミだが愛はある。
総括しておすすめ度は★3ってとこでしょうか。
それではまた今度ゴライアスRXになって時に再びお会いしましょう。さいなら~